マスターズ二日目まで終了。
ハニカミの尊敬するイアン・ポールターが初日16番Par3でエース!170ydを8番アイアンでぶち込んだ。激シブなのはこのホールインワン(スコア上はイーグル)のみの2アンダーという初日スコア。二日目も順調にスコアを伸ばし初のビッグタイトルに向けて首位と3打差の3位タイにつけている。
ちなみに横の子は実の娘である。
そんな初日トップはトレバー・イメルマンとジャスティン・ローズ。欧州ツアー賞金王のローズは去年も2日目終了時までトップだっただけに、今年こそ頑張りたいところだったが、2日目78の大叩きで29位タイに転落(2オーバー)。ちなみにローズ、松坂世代である。
初日に続いてトップを守ったのはトレバー・イメルマン(-8)。1打差の二位にスネデカー、3位タイにはポールターの他フィル・ミックがいる。しかし、、、ミケルソン激ヤセである。どうやったのか知りたい。
ちなみに検事大好きポール・ケイシー(ナイキ契約選手で、いま最もパワフルでイケイケゴルフを展開するスーパーマンの一人)も4アンダーで6位タイ。2アンダーの11位タイにいるレティーフ・グーセン、1アンダーのタイガー辺りまでは優勝圏内と言えるだろう。
なんしか、3日目、ジョージア州オーガスタは雨の予報である。「ムービング・サタデー」と呼ばれ順位が大きく変動する三日目、更に目が離せない。
初日出遅れた日本勢は、二日目も頑張ったが残念ながら二人とも予選落ち。来年の今田に期待しよう。
さて、マスターズが好まれる理由として挙げられるのは、マスターズはとにかく「フロック」が勝ちにくいという事実。
実際、ブックメーカー(賭け屋)が倍率をつけてもだいたいタイガー・ミケルソン・エルスのビッグ3は1倍台、世界ランクトップ10の選手の倍率は多くても5倍がいいところ。あとはみんな万馬券である。
結局、今までマスターズはほぼ全大会で「本命または対抗」くらいのプレイヤーが勝っている。逆に言えばそれだけ能力差がフェアに出るセッティング、ということだ。
唯一と言って良い例外は昨年の覇者ザック・ジョンソンで、ザックはそれまで正直1流半みたいなポジションにいた。
が、昨年グリーン・ジャケットを手にして以来、ザックはシェル・ヒューストンオープンでさくっと勝利を挙げ、一流プレイヤーの仲間入りをしてしまった。アメリカでは出演CMも流れているようである。
そんなフェアなセッティングの妙としてよく言われるのが、マスターズにはもともとラフが無かったということ。
近年の飛距離増対策でさすがにラフ無しとまではいかなくなったが、それでもラフのカットは1段階のみで(PGAチャンピオンシップ、別名全米プロという試合なんてサードカットと呼ばれる3段階目までラフが分けられ、サードカットでは各選手二打目でもサンドウェッジをもってフェアウェイに出すだけになる)、その長さも4センチほど。15センチを超える他メジャーのセッティングとは明らかに質が異なる。コース距離がここ5年くらいで400ydくらい増加される改造がされたが、それでも結局今のトッププロたちからすれば対応可能だ(ただ、美しい景観が若干損なわれた。これは勿体ない)。
なぜこれでもマスターズだけは絶妙のスコアで試合になるかというと(毎日1アンダーでも計4アンダーで十分争えるスコアになる)、グリーンがカチンコチンで、でっこぼこだからだ。
少しでもラフにあるボールはインパクトの時にフェースとボールの間に芝が噛む。
そうするといわゆる「フライヤー」という現象が起き、ボールのスピン量が激減するためボールが地面に落下後止まらない。グリーンにキャリー(1バウンド目)するとそのままグリーンから転げ落ちる(スピン量を計算できなくなるフライヤーをプロは基本的に嫌うが、昨年のUBS日本オープン最終日の18番片山晋呉のセカンドみたいにわざと使うこともないではない)。
更にオーガスタのグリーンはフェアウェイと同じくらいうねっているから、落ちどころによっては意味不明の方向にバウンドしていってしまう(オーガスタではプレイヤーがカップに背を向けてパッティングするような場面も見られる。それほど起伏に富んだグリーンなのだ)。
このように、グリーンを中心にすべての戦略が組み立てられているのがオーガスタなのである。
明日から、いよいよ決勝ラウンドである。
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