2007年10月31日水曜日

SWEET CAROLINE

ご存じ、ニール・ダイアモンドの名曲。フェンウェイでやるボストンの試合では、8回の裏になぜかこの曲の大合唱がある。
それがまた超カッコイイのだ。「おっおっおー」という合いの手がシビれる。

そんなメジャーも終わり、日ハムvs中日になった瞬間日本シリーズにも全く興味がわかなくなり、いよいよ冬到来ということで検事は「おもろいスポーツ、ラグビーと競馬しかないわ〜」と思っていた(トップリーグが開幕したのはご存じの通りで、サントリーが遂に東芝に勝ったり、なかなか面白い)。

ところが、なんと検事たちの母校が来春のセンバツに出場するらしい。

いや〜検事がちょうど大阪に興味を持ち始めたらこのラッキー。しかもその時期、検事比較的(いつもだが)ヒマなはずなのである。アツイ。アツすぎる。

ということで、今日もまた新製品レビューだけくっつけておく。まずはこちら、ミズノのMP600。ソールバックに1〜6の数字があるのがわかると思うが、黒いおもりの位置を専用レンチでモソモソ動かすことができるのだ。

ミズノと言えば超名門、難しそうでややためらわれるが検事の尊敬する竹本直哉プロも使い始めたり、女子でもMPシリーズを愛用する原江里奈などが試打を開始したとのこと。これは是非打ってみたい逸品である。もともと重量配分を変更可能と言えばテーラーのr7シリーズだが、その新作がこちら。
でも結構レンチとタングステンボルトを持って歩くのが面倒らしく、ちょくちょく変えている姿はみかけない。MP600はその意味でも優れている。

ちょっと気になるのは、ラウンド中にウェイトの場所を変えるのは「クラブの改造」にあたるのかということ。ラウンド中、ルール上はr7のウェイト変更は改造にあたり不可とされていたが、どうなることやら。そして、四角いユーティリティ・フェアウェイウッドの流れはもはや止まらない。キャロウェイも新作で四角い(FT-iシリーズ)フェアウェイウッドを出してくる。更に個人的にはこのナイキのパターも気になる。なかなかすごいできばえのようである。カメレオンからインスパイアされ、構えてみるとフェースの白い縁と後ろの二本のサイトラインしか目に入らないとのこと。つまり、「ヘッドが消える」らしいのだ。実際のグリーンで試してみたいものである。

ギアの進化は何処まで行くのか、今度友人のデカに野球ギアのうんちくを捜査報告してもらうことにする。

2007年10月30日火曜日

YAMAHA impresX

今や、日本の3大グランプリに数えられるD−1グランプリ。

そう、K−1
とM−1
に並び立つほどの市民権を得たスーパーマッチがD−1グランプリ、すなわち「ドライバー試打大会」である。

みなさんが日経新聞の次に愛読している月刊ゴルフダイジェスト(以下GD)。
GDの12月号で毎年繰り広げられる、「今年最強ドライバー決定戦」がD−1グランプリである。

今年ベスト4に残った精鋭ドライバーは、
フォーティーン・JC707
テーラー・バーナー
ツアーステージ・X-DRIVE GR

そして

ヤマハ インプレスX425V

である。

2007年、ドライバーは完全に460cc時代に突入した。その中でツアー使用率1位を誇るバーナーのような、投影面積の変更による個性の主張が各メーカーの競争の主分野となっているのである。

検事も早くから460ccモデルに切り替えているが、後日詳細に語る予定の「捕まりの悪さ、すなわちネック軸回りモーメントの小ささ」という問題、操作性の悪ささえ度外視できれば(エルスや藍ちゃんのように手首を固定した打ち方なら、シャットフェースでもOK)、やはりクラブ全体のMOIの大きさやミスヒットに対するフォーギヴネスは圧倒的なものがある。

そんな中、今年のD−1で優勝したのはインプレス。
これ、検事も実はものすごーく気になっていたドライバー。
今回優勝したのはインプレスの「425V」であって、460ccモデルの「460D ST」ではない。

425V、メーカー値で重量は311g(ツアーは317g)と、最近の300g切り「軽すぎる」ドライバーとは一線を画す。

ヤマハは契約選手と言っても、ツアーシードプレイヤーは藤田寛之と藤野オリエくらい。
はっきり言ってツアーでそこまで見かけるメーカーではない。

しかし。

インプレスシリーズといえば、「ロンバス構造」の採用によるスイートスポットの超大型化に成功したドライバーとして、初代が発売された頃より検事の興味を激しく刺激していた。

すなわち、フェースの裏側に◆状のくぼみを付けることにより、
従来「百円玉一枚大」だったスイートスポットを「五百円玉2枚大」に拡大
することに成功したのだ。

これが更に進化し、現在では「X-inface構造」という検事ももはやよく分からない構造になっており、一般的なドライバーに比べて約5.2倍、ダブルエリアフェースに比べても約1.3倍の広域反発を実現したと言う。

そんな気になる情報に加え、460D STシリーズには遂に46.5インチの長尺モデルすら発売になるという。
(片山45は最近47インチにしている。長尺ブーム再到来の兆し)
(この写真は検事が夏にシンゴを特捜した時のものである。シンゴ練習中)

話がいったり来たりしているが、要は、インプレスは確実に売れているし飛ぶらしい。
検事としては試打したことがないのがなにしろ悔しい。

誰か、試打経験者の書き込みを激しくお待ちする次第である。

2007年10月28日日曜日

世界のアオキ

すさまじい。世界のアオキが日本シニアオープンで大逆転優勝を遂げた。
なんと最終日スコア65!彼は65歳だから、エージシュートを達成しての見事な、見事な優勝だ。

アオキ国内レギュラーツアーで57勝、PGA含む海外7勝、国内シニア8勝、海外シニア9勝、海外グランドシニア3勝、通算84勝を挙げているスーパープレイヤー。
(PGAの勝利は、アオキとマルちゃんしか未だ達成していない)

日本シニアオープンは10年前以来の勝利で、史上最年長の勝利である。

アオキはゴルフ殿堂入りした時、「私は下りのパットは怖くありません」と言ったが、そのあまりにも独特なパッティング(トゥを物凄く浮かせてハンドダウンに構え、ヒールで弾くように打つ)やPGAで1位にもなったことのあるサンドセーブ率など、際だった「テクニシャン」として活躍している。
ちなみにこれが伝説のアオキモデル。

正直、検事今年は室田の楽勝だと思っていた。
脱帽である。

ちなみに、アオキは7番アイアン用のスチールシャフトをパターに刺しているが、メーカーが悪戯をして8番のシャフトに変えて長さ・重さを普段使っているものと同じにして渡したことがある。

その時、アオキは一球打って「これ違う」と言ったという。
あまりにも繊細すぎて誰にも理由はわからん。が、アオキは絶対に天才なのだ。

ちなみにギアは一昨年からテーラーメイドを使用している。
ただ、彼は有名なギアマニアなので、相当自分で勝手に改造しているらしい。。。
ちなみにアオキは460ccは使わない。


検事、尊敬である。

2007年10月27日土曜日

さらば高反発

来年1月1日、SLEルール(高反発規制ルール)が施行される。

オレは競技なんか出ないから、そんなの関係ねぇ
と言いたい所だが、そうでもない。
実際問題、検事のG仲間で高反発クラブを使ってるヤツはもはや誰もいないし、コンペのドラコンでも「あいつ高反発だから」と言われるとちとカチンとくる、それがゴルファーだ。

そもそも高反発規制ルールとはどのようなものか。

それは、単純に「ボールをフェースにぶつけた時に跳ね返る係数」を制限するものと考えておけばよい。
要は、これからは「ある程度以上フェースの厚さが必要だ」ということなのである。

ぶっちゃけ上手い人には殆ど影響のないルール改正で、ヘッドスピードの遅い人になればなるほど影響を被る。というわけで困っているオジサンは多いはずである(検事たちは若いからいいけど)。

というわけで。

今回は、ルール適合ヘッドの中で、「どうにも飛ばないな」と思っている人がいるとしたら、以下のことを「ギア視点」でオススメしておく。

1 重心深度が浅めのクラブを選ぶ
2 先が走るシャフトに変える
3 長尺にする
4 重心高を長めにとる
5 重心距離は長めにとる
6 体積がちと小さめのヘッドを選ぶ
7 重いヘッドのドライバーを使う

・・・さてどれくらい意味が分かるだろうか。

おいおい説明する気がないわけではないが、とりあえず3について長尺化は48インチまで可能であることを明記しておこう。

更に、ヘッド重量が重いクラブというにはバランスが上がるから「振ってて重い」と思うはずだが、軽いトンカチで叩くのと重いトンカチで叩くの、ピンポン球はどっちが飛ぶか考えれば7も自明である。ちなみに最近の重いヘッド代表格は、テーラーメード・バーナー、キャロウェイ・FT-5。

2はちと異論があるかもしれないが、基本的には先が走るシャフトは打ち出し角が上がるためキャリーが増大する。

体積が小さめのドライバーはネック軸回りモーメント(三つの慣性モーメントの一つ)が高くなるため、大型ヘッドで「捕まりが悪い」と感じているプレイヤーには6は一押しの発想だ。

1,4,5については用語を解説しなければならない。深入りは避けるが、

重心深度浅め(34mm以下)のモデルはスピン量を軽減しランが増える
代表ヘッド=ツアーステージ・X-DRIVE410、ヤマハ・インプレスX460D、etc


重心高長め(23.5mm以上)のモデルはスイートスポット位置が下がるため、スイートスポットの上側でヒットすることが可能になりギア効果の関係でスピン量が減るためキャリーが増える
代表ヘッド=クリーブランド・ハイボアXL、スリクソン・ZR-600、etc

重心距離長め(40mm以上)のモデルは捕まりが悪くなる反面、インパクトエネルギーが物理的に大きくなるためにブッ飛ぶ球がでる
代表ヘッド=コブラ・スピードLD/pro S、タイトリスト・907D2、ナイキ・SQ、etc
と、まぁ色々とグダグダ言ってきたが、物理的に「飛ぶ」ヘッドの代表格は一押し2つ。
一つはコブラのSPEED LD。もう一つはクリーブランドのHiBoreXLだ。
この二つは、、、はっきり言ってぶっ飛びのスペックを持っている。構えたときのフィーリングや好みなどいかんともし難い問題は残るにせよ、そういうのにこだわらないのであれば、マッチしたシャフトを探すことさえできればこの2つは確実にぶっ飛ぶ。

とかいって検事もスリクソン使ってるけどね。。
ドライバー購入検討者の方はご参考に。

2007年10月26日金曜日

キャメロン一般向け新作

キャメロンが作るマレット型パターとして圧倒的な存在感を見せる、「Red X」シリーズに遂に新作が投入される。
このパター、「X3」「X5」の二種類が発売になるのだ(11月の予定)。

写真はプランビングネック構造を採用したX5。ネックの部分も含めて完全な削りだしである。
従ってライ角調整も容易。
X3の方はベントネックになっている。

両者共に完全削り出し製法とチャコールミスト仕上げを採用。
さらにチャコールミスト仕上げがアドレス時の光の反射をガードするため、ドラマ裁判官(仮称)にも最適な一品である。

このパター、既に今シーズン当初より馬場ゆかりが使っていたが、遂に市販されるのである。
手前ミソだが、このパターは買いだ。ちと値が張ると思うが(アメリカ市場でも499で売ってた)、マレットタイプを使うならこのくらいの逸品を持っていて損はない。

しかしまた刺さるギアが発売されるものである。。。検事困っちゃう。

石破茂は

鉄っちゃんらしい。しかも塾高出身である。

サラブレッドの系譜〜その1〜

検事、ここは突然話を変えて競馬のウンチクを語ってみる。

競馬のお馬さんたちのことを「サラブレッド」と呼ぶが、なぜ「サラブレッド」と呼ばれるかご存じか。

それは、「Through Bred」、すなわち「選りすぐられた血」を意味する。
実際、ペルシュロンやポニー等馬の種類には様々なものがある。
その中で、サラブレッドだけは特殊なお馬さんなのだ。

サラブレッドの歴史は18世紀イギリスに遡る。

現在、世界中で走るサラブレッドは親をたどると3頭の馬に行き当たる。
この馬からさまざまに配合を繰り返されたのが現在のサラブレッドなのである。

強調するが、現在のサラブレッドの始祖はたった3頭しかいない。

この3頭を三大始祖と呼び、その名をゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク、ダーレーアラビアンという。

この3頭から18世紀以降、配合が繰り返されてとんでもない馬が誕生するわけだ。
ちなみに全世界のサラブレッドの内、90%以上はダーレーアラビアン系に属すると言われる。
サンデーサイレンスの系統やノーザンダンサーの系統は勿論、よく知られている馬でダーレーアラビアン系でないものとしてはパッと思いつくものでもシンボリルドルフくらいしかいない。

要するに、みんな親戚みたいなもんである。

今週末に日本の大きなレースの一つである天皇賞(秋)が開催されるが、みんな親戚だと思いながら見て頂くと大変なもんやな〜と思って頂けるハズである。

ちなみに、今年のダービーで衝撃的なジョッキーに関する事件が起きた。
それは、武豊が有力馬を降ろされるという事件だった。
ご存じ武豊はもう長いこと日本のジョッキーの第一人者。その第一人者が有力馬を降ろされるなんてことは考えられなかった。時代は動くもので、タケは今年どうも調子が悪く、夏場までは微妙な成績だった。

しかしその後、夏の小倉開催で怒濤の28勝を挙げた武豊、やっぱり地力をみせつつある。

秋の天皇賞では石橋守というジョッキーとず〜っとコンビを組んできたメイショウサムソンに乗るみたいで、やっぱり信頼感はあるな〜と思いつつ、武すら絶対でなくなりうる、時代の流れを思い知った次第である。

ペドロイアの明日のバッティングにも期待しつつ、今日は寝ることにしよう。

2007年10月25日木曜日

新製品レビュー(その1)


ウェッジの科学その2で振れた、X-Foregedウェッジ。ややデザインが変わって「C-GRIND」の刻印が見える。なかなかシンプルで美しいデザイン。ドン。もデカも絶対買うなこれ。。。
オデッセイのブラックシリーズ(削りだしシリーズ。エルスもキャメロンから乗り換えた)に、ホワイトホットのインサートモデルが登場。より柔らかい感触が実現していることだろう。。ただ、検事パターの感触あんまり柔らかいのダメなんだよね。。このパターは高級感アリ。

Xシリーズのフェアウェイウッド、新作。以前FTシリーズの新作フェアウェイウッドはレビューしたと思うが、こちらも新作が出るのである。。
そしてこちらはベティナルディの新作パター。ミズノのブランドからベティナルディが発売されることは多いが、今回もこちら。飯島茜が使ってるやつと多分同じ。パターだがカーボンコンポジットでできてるみたいで、ハニカム削りといいベティナルディらしさ爆発。

中古市場だが、キャロウェイのハイパーERCなどもやや値下がり傾向。遂に状態Aで5万を切るところも出始めた。

レッドソックスってのはしかし、、ハンパナイね。。。
検事の大好きなペドロイア、今日も大活躍〜

そして今日の一番凄いニューズ。。検事ふるえたね。。
なんと!MLBのPRO V1!!!!
タイトリストが作ってくるなんて。。。更にこんな素晴らしいボールで遊び心があるなんて。。。。
絶対買います。デカも絶対買うなコレ。。

けんじ

2007年10月24日水曜日

ウェッジの科学(その2)〜バウンス〜

前回説明したように、サンドウェッジはジーン・サラゼンが「バンカーからの適切な脱出」を意図してつくったものである。
バウンスについておさらいすると、
この角度をバウンス角という。シャフト線に対して垂直に線を採ったとき、下に(図1だと上に)出っ張っている部分をバウンスと呼ぶのである。

一般的なサンドウェッジのロフトは56~58度(ロフト60度以上のロフトがあるクラブを ロブ ウェッジ (LW) と呼び、逆に、ロフトの少ないものをピッチングウェッジ (PW)と呼び、 44~48度のロフトとなる)。

かなり古い時代には、バンカーからでも直接ボールにインパクトしていたらしい。

しかし、それだと検事もよくやるが「ザックリ」と「ホームラン」の確率がやたら高くなってしまうのだ。

そこで、ジーン・サラゼンは「直接ボールを打たずに砂ごと飛ばせばいいのではないか」と思い、そのような芸当が上手くできるクラブを開発した。それがサンドウェッジである。

バウンスの角度は非常に微妙で、現在は8~14度くらいまで市販されているが、一般的に言えば10度のバウンス角がスタンダードと言えるだろう。つまり、8度のものは「ローバウンス」で14度のものは「ハイバウンス」に分類されることになる。

多くのプレーヤーが好むボーケイ・ウェッジ(ボブ・ボーケイさんというおっさんがデザインしているウェッジで、検事も長く愛用していた)では、各ロフトによってそれぞれ2種類のバウンス角が用意されていることが多い。
(ちなみにボーケイ・ウェッジの読み方を伝授すると、この写真はSM56・14と書いてある。従ってこのウェッジはスピンミルドというシリーズのロフト56度、バウンスは14度ということになる。このほか、SMではなくて258・08や260・04などと書いてあるものも多い。これは「200シリーズのロフト58度バウンス8度」「200シリーズのロフト60度バウンス4度」と読む。つまり、ボーケイ・ウェッジは一番右の2桁がバウンス、その次の2桁がロフトであって、その前の記号や数字はシリーズを表すと覚えておけばよい。BMWの車種と似たようなもんである。)

むむ、いかん話が逸れた。。。

検事が長い間アプローチやバンカーショットでザックリとホームランを繰り返していた時、雑誌のアプローチ・バンカー特集を熟読した結果、これらのミスは「バウンスを使えていないミス」であることがわかった(これは検事のお師匠にも確認済みである)。

どちらも考えてみれば当然なのだが、
(1)リーディングエッジが地面に突っ込むとザックリ
(2)リーディングエッジがボールの赤道(真ん中)より上に当たるとホームラン
なのである。

そうだとすると、まずリーディングエッジが地面に刺さりそうなイメージを捨てるべきであり、他方毎回ボールの赤道の下にリーディングエッジを当てていくイメージはいかにもトップしそうで怖い。
そこで、「バウンス(ないしソールの真ん中)をボールのちょい手前の地面に落としていく」というイメージが登場する。

そうするとどうなるか。

言わずと知れた話だが、バウンス角が地面と並行に(つまり、本来のロフトより立って)なりつつ芝の上をツルツル〜とすべり、「毎回同じインパクト角」を迎えることができるというわけである。
バンカーでも同様。バウンスを砂に落としてしっかりフォローをとれれば、バウンス角が砂を爆発させるためボールは衝撃を殺されながら飛んでいくということになる。その効率の良い砂飛ばしをジーン・サラゼンが追求した結果、彼は理屈ではなくソールを下に出っ張らせるとよく砂が飛ぶということからこのバウンスを発見し、サンドウェッジを作り上げたのである。

なんだ、それならばバウンスは大きければ大きい方が良いじゃんか。

と思うが、話はそんなに簡単ではないのだ。。。

なぜなら、
(1)芝がはげているところや締まった花道などからは、「バウンスが跳ねて」しまいトップしやすくなる
(2)締まったバンカーや水を含んだバンカーでも同様
(3)フェースを開いて構えるとリーディングエッジがバウンスのせいで浮いてしまい、トップしやすい
という問題点があるからだ。

結局、「毎回同じインパクトを迎えることのできる上級者」は、いきおいローバウンスのウェッジを選ぶ傾向がある。マルちゃんなんかはサンドウェッジでなんと4度。こんなシビアなウェッジ、とてもじゃないが検事が使ったら毎回ザックリとホームランである。。。

更には、ダウンブローに打つ傾向のある人(検事)にはハイバウンスが向いていて、レベルスイングの人はローバウンスが向いているというデータもある。構えた感じが良く、ピッチショットなどで抜けの良いソールの クラブを選ぶことが極めて重要ということに間違いがないはないが、その人によってあっているバウンス角は違うのである。

結局、様々なバウンスを試してみる必要があるということになるだろう。

ちなみに、伊沢がバウンス0度のウェッジで試しにバンカーショットを打ってみる特集が前あった。結果は、いつも使っているウェッジに比べて悲惨なものだった。。。。
よらない、ホームラン、ザックリ。。。
                (ハクション大魔王の壺に似ている)

ウェッジは特に単品で買える上単価もそう高くないので、色々と試してみると良いだろう。

ちなみに、キャロウェイファンには朗報だが、ドン。も愛用する名器X-tour Wedgeに加えX-Forged wedgeというウェッジがツアーで支給され始め、来年には市販されるとのこと。
この人、キャロウェイのクラブデザイナー、ロジャー・クリーブランドさんが心を込めた渾身の作のようである。X-tourウェッジでは「コンケーブ・グラインド」と呼ばれるソール中央のへこませた削り(これによってバウンスの効きが一瞬遅くなり捕まった感じがでるそうだ)で一世を風靡したが、今回のウェッジでは「Cグラインド」という削りが採用されているとのこと。ネック側とトウ側のバウンスをやや削り落とすことにより、前記問題点(3)の「ハイバウンスは開いて使いづらい」という問題を解消したとのこと。

これは楽しみな一品である。。。

2007年10月23日火曜日

パドレイグ・ハリントン


検事が大好きなプレイヤーの一人、パドレイグ・ハリントン。
去年までタイガーがずっと参戦していたダンロップフェニックスに昨年参加し、プレーオフでそのタイガーを破って三連覇を阻止した男、それがハリントンである。

彼はその後、今年の第136回全英オープン(カーヌスティ)で悲願のメジャー初制覇を遂げるが、
バンデベルデの悲劇
の再現かと思うような18番のOBを未だに覚えている人も多いと思う。

さて、ハリントンは実に良いプレイヤーである。

彼が好きな理由は色々あるが(ちなみにスイングはあんまり好きではない。なんか固そうなスイングをしている)、最大の理由は彼がジェントルメーンであること(ちなみに彼はアイルランドの人なのだが、会計士の資格を持っているインテリでもある)。

そんな彼は2000年、アテスト(プレー終了後、プロも自分でスコアカードにスコアを記入して同伴プレイヤーにそれを確認して貰うのである。ざっくりこれをアテストという)のサインをミスった(同伴競技者がきちんと書かなかったらしい?)という理由でコース新で回ったラウンドを取り消され、最終日5打差の首位でスタートする所で失格を告げられた。

この時の対応が検事の心に刺さった。

彼はこんなくだらない違反について、しかも後日突然取り消されるという酷な仕打ちを受けても、全く不平不満を言わず、「私はルールを守るゴルファーでありたい」といって謝罪したのだ。

検事は勿論、デカや裁判官、ドンに至るまでみんな共通する「アスリート好き」。
この対応は我々の心を揺さぶる。

更に、パンチョさんばりにデータの話をすると、彼は「タイガーと一緒に回るといつもよりスコアが良い、世界で唯一のプロゴルファー」である。こんな強い心もまた検事の心を揺さぶる。

今年もハリントンはダンロップに来るが(タイガーは飽きちゃったらしく来ない)、彼のじぇんとるな振る舞いも要チェキである。

ちなみに。

ウンチク検事らしくうんちくを一つ入れておこう。

彼はウィルソンの契約選手(今はちょっと珍しい。上原彩子が日本だと一番活躍している。ちなみに上原彩子は諸見里しのぶと同じ高校、おかやま山陽高校出身である)なのだが、ウィルソンといえば過去には世界最高のクラブメーカーの一つであった(未だに高値で取引されるL字パターもある)。
そんなウィルソンで世界で最初に作られたクラブ、それが「サンドウェッジ」である。

この人、ジーン・サラゼン(プロゴルファー初のキャリアグランドスラム達成者。第2回マスターズの勝者でもある)が、バンカーから上手く脱出するために「バウンス」を付けたウェッジを当時の契約メーカーであったウィルソンとともに作った。これを彼が「サンドウェッジ」と名付けたのである。

・・・またバウンスの話が出てしまった。
仕方ない、バウンスについてまた近々きちんと捜査報告することにする。

追伸
近々、友人の麻雀検事とキンニク検事が特捜部を作るためにブログを始めるとの噂がある。
期待して待ちたい。

2007年10月22日月曜日

マン振り

言うまでもなく、男の象徴と言えばマン振りである。


マン振りとは、ゴルフの業界用語で
「もんの凄く力んで全力でクラブを振り回すこと」
をいう(と検事は思う)。

そこにあるのはベーシカリー否定的なニュアンスで、「検事はいつもマン振りだよね」と言われると、「検事くん、きみはいつも力んでるね(笑)そんなに振り回しても良いことないゼ」的なニュアンスになる。

もっとも、対照的にただひたすら小さなスイングで「コツン」とボールに当て続けることも、これはこれであまり奨励されたものではない。
お上手な方とゴルフをするといつも思うが、上級者は「力み」は感じないが「シャープでパワフル」なスイングなのだ。

(先日登場したジョン・デーリーはマン振りプロとしてあそこまで上り詰めた人だと言われるが、デーリーは天才的なセンスを持っている上に「力んで」振っているわけではない(厳密には、時々デーリーは力む。その時はプロとは思えないようなショットを放つ。2番アイアンでどスライス打ってOBとか。。。))

他方、我々素人はまるで背中からケンシロウのオーラが出そうなほどに力んでマン振りをすることがある。

ふむ。これじゃ上手く打てるはずがない。

だが、それでも男は力まねばならない時があるのだ。
それはいうまでもなく、、

そう、ドラコン。

飛ばせば勝ちというシンプルな種目である。
これを獲得すると非常〜に嬉しい。男として勝った感じがある。

他方、これを獲得するために練習場でひたすらマン振りの練習をしていると、スコアは永遠に縮まらない。なぜなら、飛距離はそこそこあれば良いもんであってひたすら飛ばす必要は(少なくともアマには)ないからである。

だがしかし、男とは悲しい生き物だからどうしても「これ飛ぶよ」と言われると挑戦したくなってしまう。
その結果、ヘンテコリンなティーや先ほど登場したサプリメントなどが売れるのである。
今日検事がジーパースを確認してきた所によると、飛ばすための磁気テープ(首に貼るらしい)も売っていた。

このようなオカルト的なものもあるが、飛距離にはそれなりにこだわっていけたら良いものである。


なお、検事11月末より大阪に職探しに行くことになった。

ドン。の地元だけに、素敵な職探しになることを願う。

2007年10月20日土曜日

ゴルフ界のワルビッシュ

ジョン。

ご存じ、PGAの超人気者。
91年の全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)と95年の全英オープンで優勝し、メジャー2勝を含むPGA5勝である。

ジョンが人気なのは、飛距離だけではない。平均のドライビング・ディスタンスでは現在はジョンはそこまですごい選手というわけではないからである(1位ブッバ・ワトソンはヤバい)。

彼は、日本にいる我々にはちと分かりづらいがその「ブルーカラー」らしさで大人気なんだそうだ(by佐渡充高)。

彼が91年の全米プロで優勝したとき、18番グリーンでウィニングパットを決めたジョンに抱きついてきた当時の嫁さんが全米にTV中継され、その人は他に旦那さんがいたため重婚であることがわかった。
そのあたりからジョンはアル中道を驀進するのである。

今年のPGAの試合では(ちなみに彼はシード権を失っているので、主催者推薦のみの出場である。しかしそこは人気者、Qスクールでそこそこ上位進出した選手くらいは試合に出ている)、現在の嫁さん(4人目。離婚寸前orもう離婚したとの噂あり)と大げんかになり嫁さんに切られて顔に大きな絆創膏を貼って出場したりしていた。怖ぇ。

おっと話が逸れた。

さて、そんな彼は破天荒なキャラであるが、ワルビッシュ・アリのようになんか「悪そ〜」な雰囲気があるわけではない。
どっちかと言えば朴訥とした雰囲気なのである。

やはり、ゴルフ界でワルビッシュ指数が最も高そうな人といえばこの方。

特攻隊長、キンクミ先生である。ちなみに横の方はお兄様らしい。

この方、たしかにそ〜と〜上手い。ちょっとアップライトなスイングだが、現在の日本でアイアンでターフをもりもり飛ばす女子は、「ゴルフ界の沢尻エリカ」こと上田桃子先生とキンクミ先生くらいのもんである。

藍ちゃん涙の日本女子オープン初優勝の際、キンクミ先生はローアマを獲得された。その後の試合でも堅実な結果を残しておられ、ゴルフの実力は疑うところナシである。気持ちも超強い。今は細いけど、細いまま超強いプロになってくれると嬉しい。

なかなかオツなキャラなので、検事この方がゴシップ振りまきつつすんげぇプロになることを強く期待する次第である。

2007年10月19日金曜日

派閥


この人、ご存じイケメンオブPGAのアダム・スコット。
ちなみに検事たちと同じ歳である。。なんだこの差は。。。

彼は、PGAから昨年表彰された「ハーモン・ファミリー」の一番頭、ブッチ・ハーモンの弟子である。

この人、ブッチ。ご存じ、タイガーの昔のコーチである。タイガーが全米アマで前人未踏の三連覇を達成したころから師事し始め、2000年のタイガー第1次全盛期を支えた名コーチ。
いまはハンク・ヘイニーというコーチにタイガーはチェンジしてしまったが、ラスベガスにあるブッチのゴルフスクールは大人気である。

これに対し、ミス・シャクレことミッシェル・ウィー。

彼女はいわゆるデイビッド・レッドベターの弟子である。
レッドベターのメソッドの中核にあるのは「アーリー・コック」。
つまりバックスイングの早い時期にコックを完了させることによって毎回コレクトな軌道をヘッドが通る、みたいな。

この人、レッドベター。

ブッチは、感覚的にはヘッドをまっすぐ後ろに長く引くことを要求し、フィニッシュではスッと立った状態でヘッドが目標方向まで向くことを良しとする。
レッドベターは、まずコックを的確に終了させることを要求する。弟子のエルスもやっぱりアーリー・コックを極めている感じ。

そんな現在の2大ゴルフコーチが(デイブ・ペルツという人がこの二人に続くビッグネーム。ショートゲームのコーチとして名を馳せており、ミケルソンのコーチでもある)、コラントッテと契約したため、二人が嬉しそうにチタンを巻いている。。。


わけわからんが、コラントッテの広告モデルはマニアにのみウケていると言えるだろう。