2008年3月24日月曜日

IMG vol.1

今回は、IMGというスポーツ好きなら知っておくべき企業について記録しよう。

みなさんは、トム・クルーズの「エージェント」という映画を見たことがあるだろうか。ジェリーという主役をつとめるトム・クルーズは、全米一のスポーツ・エージェント会社SMIの有能なエージェントという設定。

彼は高価な年棒と引き換えに選手の家族やファンの気持ちを犠牲にしてきた自分と会社のやり方は正しいのかと悩み、初心に戻って理想に満ちた提案書を一晩で書き上げ、提出する。だが、あっさり彼はクビになり、たくさんいたクライアントも同僚ボブにごっそりさらわれ、残ったのはキューバ・グッディングJr.演ずる落ち目のアメリカン・フットボール選手のみになってしまう。

その後は色恋沙汰を経て、ぐってぃんぐJrが大活躍、みんなハッピー、という映画。見たことがない人は見てみるとアツイ。

検事この映画を若い頃に映画館で見て、ちょっと弁護士いいよ、と思った。

アメリカではスポーツ・エージェントの職業を弁護士がやることも多い(松坂の代理人みたいに弁護士さんじゃない人もいっぱいいるが)。

そんなスポーツ・マネジメントを世界に広めた功労者で、かつ最大のスポーツ・マネジメント会社がIMGというアメリカの会社だ。IMG、Intenational Managemant Groupというそのまんまの名前である。

IMGの設立は1960年。

Yale大学ロースクールを経た弁護士のマーク・マコーマックが、旧知の友人アーノルド・パーマーと夕食を共にしていたことに端を発する。


アーノルド・パーマーはご存じ長らく世界一のゴルファーだった男だが、彼はマコーマックに、試合を選ぶ・航空チケットをとる・ホテルをとる・ギアを送る・などプロスポーツ選手にはプロとしてスポーツに打ち込めない雑多な仕事が数多くあることを教えた。

マコーマックはそこにビジネスチャンスがあることに気づき、スポーツ・エージェントの会社を設立することを決意。それがIMGである。
当然、IMGの初代契約選手はアーノルド・パーマーとなった。

訴訟社会のアメリカでは美談として伝えられるのが、なんと
「IMGとパーマーは未だに一度も契約書を交わしていない」
ということ。握手という、お互いを信頼しているからこそ成り立つ関係がIMGとパーマーにはあったのだ。

そんなIMG、その後勢いはウナギのぼり。

テニスのウィンブルドンや、R&Aというゴルフのルールを決めているゴルフ総本山の顧問になった辺りから業務はゴルフ・テニスを軸に拡大していく。現在ではNFLやNBAは勿論、欧州フットボールにまで、文字通り民間企業ではスポーツ・エンターテイメント業界に世界一の影響力をもつ企業となった。近年ではスポーツのみならずドラマ制作などメディアへの進出も著しい。

過去の契約選手をみても、ナンシー・ロペス、クリス・エバート、ナブラチロワ、ビヨン・ボルグ、ジミー・コナーズなど錚々たるメンバーが顔をそろえる。

この辺はデカも詳しいと思うが、MLBのプレイヤーは一人一人が独立採算の個人事業主だから、自分でエージェントを雇っている。更に雑事は球団がやってくれるため、若干IMGの力は他のスポーツに比べると弱いのか。と思いきや、MLB自体のマネジメントに参画している。抜け目ない。。。ちなみに世界ラグビー協議会(IRB)やサッカー・プレミアリーグ自体のマネジメントもやっている。強い。


更に言うと、アメリカでは非常に人気のあるカレッジ・スポーツもIMGがガスガス仕切っている。

そして現在の看板選手は、世界最強コンビのタイガー・ウッズ&ロジャー・フェデラー。

それからアニカ・ソレンスタム、マリア・シャラポア、ポーラ・クリーマーなどなど超多数。

そして我らが錦織圭&浅田真央。どうでもいいが今一番気になるアスリートは真央ちゃんだ。

  

テニスの王子様、錦織圭くんが所属するニック・ボロテリー・テニスアカデミーや、うんちく読者ならもう既によくご存じのデイビッド・レッドベター・ゴルフスクールもIMGの管理の下に運営され、優秀な若いプレイヤーは幼いころからIMGの支援を受けてそれぞれの競技に集中できる環境を与えられる。

※ かなりど〜でもよい余談だが、第2のシャラポアと言われるバイディソバ。彼女もIMGで錦織くんと仲良しらしいんだが、我らが松岡修造は、二人の会話や行動を尾行した結果、まだ付き合っているわけではなさそう、と意味不明の安心コメント。


もとい。

そして世界で戦えるプレイヤーになった頃にはIMGの契約選手として権利関係やメディア戦略なども含め、すべてはIMGの管理の下に売り出されていくのだ。

マコーマックが2003年に逝去してからはフォーストマン&リトルが同社を買収したが、結局やることは変わらず未だに世界有数のマネジメント会社である。

そのうち、IMGに関する続編を書くかもしれないし、書かないかもしれない。。。

2008年3月19日水曜日

タイガーの強さ

ゴルフのみならずスポーツ史上に名を残す、タイガー。
タイガーが今年4戦4勝(昨年からPGA参加試合は5連勝中)であることは既にお伝えしたとおりだが、タイガーを支えるものとして一番に挙がるのはドライバーの飛距離などではない。それは、圧倒的なパッティングの巧さだ。

そんなタイガーはプロ入り後の98年から、1回もパターを変えていない。
スコッティ・キャメロンのNewPort2をベースとして、ソール形状などがタイガー専用モデルとなっている。トップブレードに小さなセンタードットが入っていることも大きな特徴。これに、PINGのピストル・グリップ(黒)を入れている。もう10年、変わっていない。

ちなみにこの削りだけは他のプレイヤーにも支給されておらず、市場に出回ることも極端に少ない。従って、普通のショップでお見かけすることはまずないが、一部のマニアックショップでは額に納められていて100万円以上の値段がついているか、ないしはNOT FOR SALEとなっている。

余談だが、昨年不振を極めたアニカ・ソレンスタムはパッティングの問題と判断し、オフにタイガーから練習用のパターをもらってメンタルを鍛えていたとか。

もとい。

多くのツアープロも、パットイズマネーということは深く強く認識している。上田桃子が去年ブレイクしたのも、スポット参戦した米ツアーでパッティングの大切さを痛感してから。

他方で、最も調子と心の状態に左右されやすいのもまた、パッティングなのだ。
従って「年間を通して誰よりもパッティングが正確なタイガー」が世界一のプレイヤーになのは当たり前、とも言える。

ちなみに検事の師匠は、タイガーのすごさを「ライン読み」と言っていた。
言い得て妙、狙いが正確だからこそ、そこに鋼の心で打っていけるタイガーはこれだけの成績を残しているとも言える。
そんなタイガーは1回もパターを変えていない。


無論タイガーも、他のパターをテストすることはあるらしい。結果、フィーリングによりマッチする逸品に出会うこともあったようだ。

しかし、それでもタイガーはパターを変えない。
なぜなら、

「最終日、最終組、勝負の場面でメジャーをいくつも一緒に勝ってきたエースパターがバッグに無いことの方が、フィーリングが良いパターがバッグに入っていることのメリットよりも大きいから」

だと言う。


パッティングは自分への信頼であるとタイガーは言う。自分をどれだけ信じることができるかだ、と。

パターの柔らかく軽いタッチでも、1年に1回はタイガーはフェースのミーリングを整える。いつも芯でヒットするため、フェース面が削れてくるからだ。

それほどの練習を重ね、一つの運命的な道具に出会い、世界一のプレイヤーとなる。
タイガー、そしてゴルフはなんと興味深いスポーツか。

今年、タイガーに対して人種差別的な発言があったとされた。
メディアは盛り上がり、タイガーのコメントをもらいに殺到したが、タイガーは「彼女がそういう意図で発言したんじゃないことはわかっているし、みんな騒ぎすぎだよ」と大人の対応。
とかく人種問題には敏感な海外のスポーツ界(特にアメリカ)にあって、ここまで余裕のある男らしさがあるプレイヤーはそういない。自分を批判してきた人間をも許容し、受け入れる大きさがこの男にはある。

精神的に大人な、そして技術的に世界を極めた、そういうプレイヤーがタイガーなのだ。

そんなタイガーがどのような美しいプレーをするか、今年も、マスターズの季節がやってくる。

2008年3月17日月曜日

おすすめせっちんぐ(その2)

タイガーがまた勝ってしまった。。。これで今期4戦4勝。勝率100%。。。何を考えているのか。

初日イーブンパーで出遅れ、「初めてサンドウェッジやピッチングウェッジでグリーンを外した」とレベルの高すぎる怒りコメントを発したのもつかの間、気がついたら優勝である。

しかも最後のバーディーパットは8m。本当に偉大である。

さて、今回はオススメセッティングシリーズ第2弾。今回の条件は以下の通り。

1 イージーギア
2 金に糸目はつけねぇ
3 しかし、5年以上変える必要のないセッティング

ということで、行ってみよう。


【ドライバー】
【キャロウェイ・レガシー/クアトロテックMD-6】(うんちく)
キャロウェイの新作ドライバー、レガシー。高級ブランドだけあってひたすら高い。Jyper'sですら9万円を軽く超えるフザけた値段である。が、このドライバー非常に簡単かつ振りやすいとのこと。しかもシャフトがクアトロテックのMD-6純正装着済みがラインナップ。キャロウェイのクラブというのは意外と(その雰囲気に比して)難しいことがあるが、このレガシーは日本市場向けであり、HyperE.R.Cの後釜だけあって簡単さを追求した逸品。高いので検事はまず買わないが、ニュー・ハイパーボリックフェース構造を採用しスイートエリアを広げたなかなかの品である。

(おねだん)
97,300円(Jyper's調べ)


【フェアウェイウッド】
【ロイヤルコレクション・RC fd fairway #3 #5】
(うんちく)
現在もっとも簡単なフェアウェイウッドと呼ばれるロイコレのfdフェアウェイ。今回はこの3番と5番をラインナップ。このフェアウェイウッド、今までになく簡単と評判で、実際検事も打ったが「スプーンなのにこんなに高く球が上がっていいのか!?」と思ってしまう出来映えであった。多くの読者諸氏はフェアウェイウッドが苦手だと思うが、はっきり言ってこれなら打てる。ゴルフを簡単にしてくれる最高のフェアウェイウッドである(が、高い)。

(おねだん)
35.910円×2本=71,820円(GDO SHOP調べ)


【ハイブリッド(ユーティリティ)】
【テーラーメイド BURNERUt #3 #4】
(うんちく)
今回はイージーギアセッティングでお金に糸目をつけないということで、3番と4番アイアンはセッティングに入れずにユーティリティをセットすることとした。そんでもってこれはバーナーにお任せ。
なぜなら、構えたときにフェース上部のクラウンと接着する部分にこだわりが感じられるフェースで、実際はそうでもないのだがFP値(フェース・プログレッション)が高いグースに「見える」ように設計されている。
そのため、構えたときに安心感があるし何よりこのユーティリティは打感が最高なのである。アイアンよりは確実に打ちやすいし、これで飛距離の階段に対する不安は払拭されるだろう。

(おねだん)
17,800円×2本=35,600円(Jyper's調べ)


【アイアンセット】
【キャロウェイ・FTアイアン(5〜P)】
(うんちく)
実は検事が今、一番欲しいギアはこれ。キャロウェイのFTアイアン。
検事がキャロウェイのアイアンを欲しいと言っていること自体にこのギアの素晴らしさがわかってもらえるはず。イージーギアであり、先端技術が詰まったアイアンながら構えたときのトップブレードの野暮ったさがなく、シャープなイメージで柔らかく振り抜くことができるだろう。
というか、雑誌の2008年モデル試打リポートで軒並みぶっちぎり1位。江連も「これ欲しいよ」とぼやいているのを検事は確認している。
とにかく飛距離の階段が作りやすく、オフセンター・ヒットに対するマクシマム・フォーギヴネス。非力なアベレージゴルファーに5番アイアンで190ydを約束し、それでいて打球の高さ・スピン量、どれをとっても文句なし。更にいうと、実はキャロウェイのアイアンにはバウンスが2~3度のわずかではあるが設定されており、ウェッジ以外でも大ダフリを防止する機能がついていたりする。
アイアンセットというのは、普通の人は5,6年は買い換えないものだから、無理して春のボーナスでお買い上げいただいてもいいかもしれない。貧乏検事には夢のまた夢だが。。しかしキャロウェイの物ってどうしてこんなに高いのか。

(おねだん)
119,070円(Jyper's調べ)

【ウェッジ】
【MTIウェッジ(typeS) 53度 58度】
(うんちく)
以前おすすめした宮城氏設計のMTIウェッジ。スピンコントロールもさることながら、「インパクトを安定させる」というアマチュアには必須の方向性が強く打ち出された逸品。
何度打っても毎回違う高さで打球が出てしまうアマチュアにとって、このウェッジの「インパクト角安定設計」はありがたいの一言に尽きるだろう。
また、当然フェースはミーリング加工済みであり、メッキ処理のことを考えても十二分のスピンがあなたを助ける。

(おねだん)
26,250円×2本=52,500円(楽天調べ)


【パター】
【スコッティ・キャメロン RED-X5】
(うんちく)
これまた悩んでしまった。。キャメロンのパターはツアー支給品などをピックアップするとそれだけで3,40万になってしまう。これではギアを紹介するおもしろさが半減する。ということで、市販品として出回っている中で今検事が最注目のこの逸品をリスト。RED-Xという名品が、クランクネックで構えやすく、そしてチャコールミスト仕上げでシブかっこよくなって帰ってきたのがこのX5。馬場ゆかりなんかもつかっているが、このギアは非常に非常に美しい。マレットの良さは当然残っているし、削りだし303スチールの素晴らしい打感もあなたを魅惑の一打に誘うだろう。

(おねだん)
29,800円(Jyper's調べ)


***総括***

今回は欲しいギアで埋めてみたところ、総額は、

40万6090円

になってしまった。
誰がこんなセット買うのか。バブルを感じさせる業界でしかこれは成り立たないだろう。

ただ、他方で全部(ある場合とない場合があるが)中古で買った場合この半分くらいには抑えることができるかもしれない。実際、最先端で欲しいものと追求するとこんなもんである。ボーナスが爆発(いい意味で)しそうな貴兄は検討されてみては如何。

2008年3月13日木曜日

オススメせっちんぐ(その1)

先日、ワルヤマさんに大阪の街を堪能させていただいた。
ごちそうさまでしたm(_)m

そのとき、ワルヤマさんに言われたのが、「結局何買えばいいのかわかんない」ということ。

最近よくご指摘を賜るのが、結局のところオススメセッティングを教えてくれ、と。

いうことで、今回はオススメセッティングその1を記録に残そう。

(今回の条件)
1 費用は全部で10万以下に抑える
2 とにかくイージーギア

また今後ちょっとづつ条件を変更して書いていきたいと思う。
なお、今回のセッティングは師匠やらびちゃんのような上級者には不適であることを申し添えておく。


【セット総額9万8809円のイケメンセッティング】


【ドライバー】
【クリーブランド ハイボアXLS USモデル】
(うんちく)
言わずと知れた超低重心モデルで、スイングスピードの速い遅いに関わりなく低スピン高打ち出しの力強い球が打てる(はず)。

しかも今回のご紹介は新橋Jyper'sで新品がなんと3万円を切ってきた!デカが今日直ちに向かってしまうのもやむなしといえるだろう。これからゴルフを始める人、始めたけど乗り切れない人、ドライバーに悩みを持っている人にうってつけの逸品である。

28,800円(新品)



【アイアンセット】
【ナイキ スリングショット+ 5〜P(シャフトNS950)】
(うんちく)
言わずと知れたアイアンの革命児、もうこんなに値段が下がっている。それもそのはずで、ナイキはとにかく商品サイクルが早い。従って少し前の型落ちモデルだとこんなにお求めやすくなってしまうわけだ。更にこのアイアンは、鬼のように簡単なアイアンである。

とにかく球が上がる上がる、打感がまた最高の弾き感をもたらしてくれる上にオフセンター・ヒットの際の飛距離ロスを防いでくれるチタンカップ構造。このアイアンのマイナス点は見た目がボテッとしていることくらいで、はっきり言って「ゴルフが超簡単」になる素晴らしいアイアンである。

34,650円(中古)

【ウェッジ 2本】
【クリーブランド CG12(52度・10度)】
(うんちく)
やはりゴルフは近場が命、ということでアイアンセット+単品ウェッジ2本の現在スタンダードな組み方をここではオススメしよう。飛距離の階段という観点からはスリングショット+のロフトが44度くらいあるのでがくっと差が開いてしまう(このため中上級者はこのようなセッティングをすると100yd前後で苦労する)が、とりあえず関係ない。近場が命である。

そんでもって、ヘッド入射角が安定しない初中級者には基本的にバウンス多めが正解。ただボーケイはホーゼルが長めで重心を浅くしているため、操作性は抜群だがスリークォーター以上の振り幅で打つ時はちょっと不安。にもかかわらずバウンスは8度以上が用意されていないため、初中級者はボーケイを使うのはロブ(一番ロフトが大きいクラブ)に限定した方が賢い。

ということで52度(実際は非常によく使うだろう)はクリーブランドCG12にした。名門。

8,190円(中古)

【タイトリスト ボーケイ・スピンミルド(58度・12度)】
(うんちく)
泣く子も黙る世界一有名なウェッジ。ボブ・ボーケイさんが作っていたマイナーウェッジをタイトリストが買い、タイガーがアマチュア時代後半からプロ入り最初の5年くらい使っていたため世界中でスマッシュ・ヒット。ティアドロップとはこのことを言うのだ、というほどに伝統的なシェイプ、まったりと柔らかい打感、世界最高峰のスタンダードがそこにある。いつか使いこなしたいという希望も含めてセットに入れよう。
6,279円(中古)

【パター】
【オデッセイ WHITE HOT #5】
(うんちく)
パターは正直悩んだ。こんなくだらないことに悩んでいいのかと思うくらいこのセッティングに何のパターを入れるか、悩んでしまった。が、今回はこれにすることにした。オデッセイ、ホワイトホットの5番。

なぜかというと、検事は個人的にマレットはあまり好きでないのだが、ピンタイプよりマレットの方が性能上はパターが簡単なのは間違いがないのだ。言い換えると、毎回同じようにパターの芯でストロークできるプロや上級者はピンタイプの方がロングパットの距離感やタッチのニュアンスが出やすいのだが、初中級者はパターに悩むならマレットにした方が無難だ。ヘッドが勝手にまっすぐ動いてくれるし、芯以外で打っても距離感にお下劣な差は出ない。

他方、検事はネオ・マレットの代表格2ボールパターだけは好むことができない。なんかイヤなのだ、あれ。

というわけで中間(?)をとってこれにすることにした。
6,090円(中古)

【キャディバッグ】
【ナイキ・ビュイック タイガーウッズモデル】
(うんちく)
タイガーモデルで日本未発売のこの逸品、ゴルフを本気で始める諸氏には絶対に必要なグッズといえるだろう。検事の好きなセルフスタンドタイプで、ゴルフに対する本気度合いを練習場で回りの人間にアピールする効果ももたらす。検事個人的には恥ずかしくて使えないが、誰か使っていて欲しいと思い、ランクイン。ビュイックのロゴの脇にあるTWマークが渋すぎる。
14,800円(新品 日本未発売)


【合計額】
9万8809円

【総括】
賢明なる読者諸氏はお気づきのことと思うが、フェアウェイウッドやユーティリティを今回はセットに組んでいない。なぜか。

それは、80台で回るようになるまで、ドライバーとミドルアイアン以下で十分だからだ。逆に言うと、初中級者はスプーンなんか全くと言っていいほど上手く打てない。せいぜい7番アイアン以下で芯に当たってくれば楽に100は切れてしまう。

そうすると、迷いのあるセッティングはいけない。ギアというのは魔力があるから、セッティングに入れると使いたくなってしまうのだ。

というわけで、今回はこのようなセットを組んでみた。もう少し値段に幅があるとやりやすいので、次回は最強(お金に糸目つけず)セッティングの一端を覗いてみることにしよう。



2008年3月11日火曜日

日本ゴルフの進化

うんちくご愛読諸氏ならもはやウェルノウンな、今田竜二。
なんと、先週末のポッズ選手権でも堂々の2位に入った!!!!!

(米フロリダ州・タンパベイ、インニスブルック・リゾート&GC)

ということで、信じがたいことだが、賞金ランキング・FedexCupポイントともにTOP10入り!!

なんということだ。今期2回目の2位で、賞金ランクは9位。獲得賞金も117万5000ドルあまりと、日本円で1億2000万を超える額を獲得。

日本人がこの位置にいる、それは本当に素晴らしいことだ。思えばマルちゃん以来PGAツアーでの勝利は誰もなしえていないが、今田は確実に今後歴史に名を刻むだろう。身びいきだが、日本人でPGAツアー勝利経験は青木・マルちゃんの二人しかなしえていないのだ。今田はジュニア時代に出身地の広島からアメリカに渡ったが、全米ジュニアではタイガーとデッドヒートを繰り広げて2位に入るなど(ちなみにその試合の下馬評は今田の方が上だったくらいだ)、元々の素質は疑いようのない逸材。

他方でPGAにはなかなか参加できず、下部ツアーのネーションワイド・ツアーで地道に賞金と経験を積んでPGA入りし、いまや日本人トップのプレーヤーとなった。

YOさんも以前コメントをくれていたが、ジュニア時代から一貫してアメリカにいるだけに(出身大はジョージア大)、英語のインタビューに英語で答えて何らのストレスもないところも非常によい。

なお、この前藍ちゃんが英語のインタビューに英語で答えていたが、以前より格段に英語力がアップしている。冗談言ってみたり。人間、上に行くヤツは違うなぁ〜と思った。頑張れ藍ちゃん。

もうあと1月すると祭典・マスターズが開催されるが、このマスターズ、昨年までは直前の賞金ランク10位以内の選手は出場できていた。

しかし今年はレギュレーションの変更があり、同時に世界ランクトップ50位以内か今年のツアー優勝が出場の条件となる。

来年以降のマスターズに出場できる可能性は高いと思うが、是非、初優勝を遂げて今年のマスターズに出場してもらいたい。ちなみにゴルゴ片山は現在51位なので、ちょっと頑張ると出場できる。谷口は決まり。

今田くんは82位なのだ。なんとかランクアップさせてくれ!!!

(よだん1)
ふどうゆり選手が、野村アセットとスポンサー契約を締結した。
なぜだ、野村アセット。(よだん2)
アメリカはフロリダ州でレッスンビデオの撮影中だったトリップ・アイゼンハワーは、鷹がうるさいと言ってピッチングで鷹を狙ってショット。見事的中してしまい、動物虐待の罪で訴追されている。どんだけ正確なショット打ってるのか。本人は、威嚇しただけで当てたのはワザとじゃない、そんなに上手く打てるならもっと勝っているとコメント。

2008年3月6日木曜日

2008春、これを買え!!(その1)

昨日は検事が現在お世話になっている方に飲みに連れていってもらったら、おっちゃんなのに帰ったのは結局3時過ぎである。。。

なんで日本のおっちゃんはあんなに元気なのか。。。
と言ってみても、そのおっちゃん現在まだお仕事に現れない。きっと二日酔いで倒れていらっしゃることだろう。新地をエンジョイさせていただいた。おもしろかった。が、検事も二日酔いだ。


さて、最近ギア紹介が疎かになっていた。

というわけで今回はツアー・エッジ社について復習をしよう。

USPGAツアーで大人気の「EXOTICS」シリーズを出しているツアー・エッジ社は、今から20年前にイリノイ州で誕生した割と新しめのメーカーである。

そんな彼ら、最初からドライバーで注目を集めた。

日本ツアーと異なり、米ツアーではそのへんの地クラブ(地ビールみたいなもんで、いろんなところでオッサンが作っているマイ・クラブに毛が生えた感じのもの)メーカーが、たとえばタイガーに試打させようと試合会場をウロウロしているのだ。

ちなみにスコッティ・キャメロン氏も自分で新作のパターを持っては大きな試合会場に足を運ぶ。そこで気に入ったパターをもらえるプロが本当に本当にうらやましい。稀にツアーモデルが市場に出回るのも、ショップの人が一所懸命試合会場でキャメロン氏にパターを売ってくれとお願いしているからだ。

もとい。

ツアー・エッジ社はもともとそんな感じでドライバーを使ってくれと頼んでいるような地クラブメーカーだったのだが、PGAの下部ツアーで人気に火がつきメインツアーにもそれが飛び火した。
(中古クラブ好きの方ならBAZOOKAというハイブリッドをみたことがあるだろう、あれもツアー・エッジだ)

そのドライバーこそ、TourEdge EXOTICS DRIVER。このドライバー、ベータチタンのコンポジットでクラウン部分(構えたときに目に入る部分)がなんと0.4ミリしかない!そして組み上げにもコンボブレージング工法という独自の工法を採用、カーボンコンポジットと同じ効果をフルチタンで達成した偉大なクラブである。

そんなエキゾティックドライバーは2006年の米GolfDigest誌でホットドライバーリストにノミネートされ、その年のゴールデンドライバー賞を獲得。名実ともに一流メーカーの仲間入りを果たした。

そして2008年、ツアー・エッジ社は新作ドライバーを出す。
それが、以前ちょっとご紹介したTourEdge EXOTICS XLDドライバー。
そう、ペンタゴンなドライバーである。

これがまた、、すんごい評判がよろしい。あくまでシェイプはトラディショナルに、という人は無理かもしれないが、機能と飛距離とミスへの強さを求める人には最高の出会いの一つになる。

ちと難しいのが、シャフト重量は50g台と軽めなのだが46inchの長尺使用になっていることだ。
これを長く持って打つと最初は長さにちととまどうかもしれない。

しかし他方、お値段がよろしい!
新品で小売り希望が52000円だ。3月1日から徐々にショップに並びだしたと思うが、探せばもっともっと安いのは間違いない。新品で40000円を切るところもあるだろう。性能だけでなく能力でも戦ってくれるのがこのメーカーなのだ。

ちなみに、ツアー・エッジ社はドライバーだけではない。
Fwもすんごいのだ。
こちらがCB2フェアウェイウッド。

なんと、「今までのクラブより20yd以上の飛距離アップを保証します。20yd以上アップしなければ返品に応じます」という。

検事も持ってるが、フェアウェイウッドがへたくそな自分としては悲しいモグラ叩きが発生しない限り、マン飛びは間違いない。

今年は苦手のフェアウェイウッド克服を目標としているから、CB2の16度と21度あたりを購入したい気分である。

みなさま、お買い上げあれ。

2008年3月4日火曜日

球春到来

オープン戦真っ盛り、選抜直前の野球、 (参考画像)


エルスの復活優勝に沸くアメリカPGAツアー、藍ちゃんの復調もみられたがオチョワの異常な強さ(タイガー級)だけが光るLPGAツアー、佳境を迎えつつあるチャンピオンズリーグなど、いよいよ2008年の球技が本格始動しはじめた。


思えば、奈良は東大寺でお水取りがはじまり、あと2週間ほどすると春である。


春は良い。
なにもしてなくてもウキウキしてしまう季節である。


そんな春を迎え、ついに日本の女子ゴルフツアーも動き出す。
今週から女子ツアーが始まり、第1戦のダイキンオーキッドが今週から沖縄県の琉球GCで開催される。


昨年は米山みどりが優勝したが、この試合でプレーオフにまでもつれこんでゴルフファンをびっくりさせたのが辻村明須香。その名も高き、キャバゴルファー。

以前、キンクミについて特捜したことがあったが、辻村あすみんも中々の強者である。


歳は検事たちの2個下。しかし(チーママ的)貫禄もでてきているあすみん、中々目が離せない。

ちなみにかなりどうでもいいと思うが、あすみんはプロギアの契約選手であり、江連の弟子である。江連よ、あなたはどこへ行く。。。



【あすみんくらぶ】

D:T3 ブラック 10.5°


FW:#3 SPEED HIT #5, #7,M3 HIT

アイアン: is3 501銀
ウエッジ: TR 03  52° 59°

ここで思わず注目なのが、アイアンだ。目玉アイアンとよく呼ばれる501銀だが、これを女子で使っている人はあまりいないと思う。いわゆるハイテクアイアンであり、キャビティーの良さが非常にうまく出されているのだが、いかんせん見た目がアスリートモデル~っていう感じのあっさり引き締まった見た目になっている。これを使いこなすことができるのはアマでもわりと中上級者限定だろう。
その意味で、「アマにもとにかく簡単」なギアを駆使してすばらしいプレーを見せる女子プロの中にあっては、中々気合いの入ったセッティングということができるだろう。
今年は是非1勝を挙げてもらい、一年間通しでみてみたいプロの一人である。

2008年3月3日月曜日

清田太一郎

先週末(昨日まで)のヨーロピアン・ツアーに、日本の清田太一郎がスポット参戦していた。
ヨーロピアンツアーは世界ツアーの中で米PGAツアーに次ぐ規模をもつ大きなツアーで、その名のとおり、ヨーロッパ各地を転戦するツアーとしてスタートした。

1971年の創立以来30年で大陸を越えて開催されるほど大きくなり、ヨーロッパ以外にもアジア、豪州・オセアニア、アフリカなどで試合が開催されている。

意外と、エルスやガルシア、グーセンなどはヨーロピアン・ツアーを主戦場とするプレーヤーであり、米PGAツアーよりもあちこちに飛ぶため、多様なコンディションに対応できる選手が数多くいる。

欧州選抜チームと米国選抜チームの対抗戦として名高い“ライダーカップ”では、1995年以降4勝1敗と勝ち越しているなど、ヨーロピアンツアーのレベルは非常に高いのだ。余談だが、ライダーカップ、ロゴもかっこいいが何より欧米では盛り上がる!日本ではちょっと想像できないほどみんなワクワクして楽しんでいるのだ。歓声もすごい。

もとい、そんな欧州ツアー、昨年は手嶋太一がフル参戦してボコボコにされて帰ってきたが、今年はスポット参戦する選手が結構いるみたいである。


んで、清田太一郎、最終日をなんと首位でスタートした。

結論としては首位と3打差の2位タイでフィニッシュ、優勝こそならなかった。
しかし、この結果は素晴らしいの一言。仮にこのまま彼がヨーロピアン・ツアーに出続ければ、来期の賞金シードは固いだろう(たぶん日本ツアー中心になるみたいだが)。

清田、検事たちと同じ歳である。写真を一目みただけでイイヤツのオーラがでている。

彼、アマチュア時代はすごかった。日体大3年時の01年に全米アマで日本人初の8強入り。02年には予選を勝ち抜いて「全米オープン」に出場した。

だが、03年にプロ転向後は全然活躍できず、賞金シードもとれずQTで毎年頑張っていた。

ところが2年前、「アイツ」がまた登場する。

そう、江連た○し。その指導を受けてはや2年の清田、昨季アジアツアー賞金ランク45位、昨年末の日本ツアー最終予選会で2位になり、今季フル参戦も決めたのだ。

江連師匠、清田太一郎に関しこんなことを言っている。

『確かに太一郎の歩みは鈍牛のようなゆっくりとしたものかもしれませんが、しかし確実に一歩一歩、大地を踏みしめて進んでいることだけは確かです。片山晋呉を教えていたときにも通じるものですが、同じことをひたすら繰り返せる才能は、ゴルフに求められる大きな才能のひとつであり、太一郎はその才能を持った選手のひとりであることは間違いありません。』

片山晋呉と並ぶ努力の才能をもつ、清田太一郎に注目しよう。ちなみにギアはツアーステージである。パターはキャメロンだったが、オデッセイにジャッカルされた。