最近更新が遅いと評判が悪い。頑張らねばと思う。
さてデカから質問のあった「素振りで枝が折れるとペナルティ?」のことを書いておこうと思う。
まず、ゴルフの基本中の基本を確認しよう。
それは、「ボールはあるがままに打つ」ということ。これを、原典のルールブックの記載でみると、ゴルフは「Ball played as it lies」というゲームである、と表現される。
フェアウェイのボールを 6インチ まで動かして (ライを改善して) プレーしても良いという、通称「6インチ」というアヤシイルールが語られることがあるが、これはズバリルール違反である。
ちなみに、6インチは思っているより短く(スコアカードの長い辺より短い)、
「6インチしま〜す」
と言ってはてしなくボールを動かすことを通称「ゴム6」と言ったりする。ゴムの6インチ、というわけだ。
もとい、他方でボールの近くにある物のうち「ルース インペディメント」に該当するものを取り除くことが出来るとか、修理地(アンダーリペア・青杭で表される)、カジュアルウォーター(自然にできた水たまり)や人工の障害物がスイングに影響を与える時など、例外として「ライを改善することができる」場合がある。
これはゴルファーにとってとっても大事な一連のルールだ。だから覚えて理解しておいたほうが良い。
例えば、自分のスイングに影響を与えるディボット等の状態を改善 (変更) してしまうことは許されない。ディボットに埋めてあるターフや半分取れかかっているターフの切れ端などを取り除く行為などもルール違反。マッチプレーならそのホールは負け、ストロークプレーの場合は2打罰。
また、ボールの近くにある砂や土を取り除くことも、グリーンにボールがある場合を除いては、ルール違反になる。特に、グリーンサイドのカラーからパットやチップをする時にバンカーショットで飛び散った砂を取り除いてしまうことなどはありがちだが、これも立派なルール違反なのだ(グリーン上の砂等はOK)。
しかし、前述の通り「ルース・インペディメント」は取り除くことができる。
ゴルフ規則23項には「ハザード以外の場所なら,どのようなルースインペディメントも罰なしに取り除くことができる」と書かれているからだ。
「ルースインペディメントとは自然物のことであり,次のものを含む。
(1)石,木の葉,木の枝など
(2)動物の糞
(3)虫類や,虫類が地上に吐き出したり,掻き出したものやそれらの山
のことである。
つまり,石ころや木の枝などがボールのそばにあり,プレーの妨げになる場合は,それらをノーペナで取り除くことができるというわけだ。但しバンカーなどのハザード内は例外の例外でやっぱりダメ。
さらに「ルース・インペディメント」に該当するものであっても
(1)固定されているもの
(2)生長しているもの
(3)地面に固くくい込んでいるもの
(4)球についているもの
は除外されるため、やはり取り除くことができない。
ちなみにティーグラウンドではライの改善という概念が適用されないため、ティーアップ前後を問わずボールの後ろを踏みつけたり、ティアップしないで盛り土にしてショットしてもかまわない。
また、スタンスを取る時に足場を作るような行為がバンカーの場合は許されているが、同じ行為をラフで行ったりすればルール違反になるし、ハニカミがはまったように「素振りで自分のショットに影響のある枝を折る行為」などは「ライの改善」に該当し、やはり2打罰になる。他方で、もともとスイングに影響のない葉っぱが自然と落ちてしまったり、間接的に落ちてしまったりするような場合には「ライの改善」に該当しないため、ペナルティにならないわけだ。
ただ、この例でわかるように判断は実に微妙。なので実際の競技では競技委員に問い合わせるなどして丁寧な対応をする必要がある。競技にでない我々には関係ないキモするが。
以前、 LPGA チャンピオンシップで、アニカがボールのそばにあったディボットの取れかかった草の端 (ディボットの上に置かれたターフのかけらであった可能性もあるが、どちらでも同じ) を取ってしまい、2打のペナルティを科されるという出来事があった。
トッププロでもこのようなミスがあるから、気をつけたいものである。
1 件のコメント:
リクエストに早々に答えていただきありがとう♪ゴルフのルールほど掘り下げると良く分からない物はナイ。
今後も為になるルールについてのウンチクも定番化してください!
そういえば昨日ゴルフ場で江連君に会ったよ。
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