2008年3月19日水曜日

タイガーの強さ

ゴルフのみならずスポーツ史上に名を残す、タイガー。
タイガーが今年4戦4勝(昨年からPGA参加試合は5連勝中)であることは既にお伝えしたとおりだが、タイガーを支えるものとして一番に挙がるのはドライバーの飛距離などではない。それは、圧倒的なパッティングの巧さだ。

そんなタイガーはプロ入り後の98年から、1回もパターを変えていない。
スコッティ・キャメロンのNewPort2をベースとして、ソール形状などがタイガー専用モデルとなっている。トップブレードに小さなセンタードットが入っていることも大きな特徴。これに、PINGのピストル・グリップ(黒)を入れている。もう10年、変わっていない。

ちなみにこの削りだけは他のプレイヤーにも支給されておらず、市場に出回ることも極端に少ない。従って、普通のショップでお見かけすることはまずないが、一部のマニアックショップでは額に納められていて100万円以上の値段がついているか、ないしはNOT FOR SALEとなっている。

余談だが、昨年不振を極めたアニカ・ソレンスタムはパッティングの問題と判断し、オフにタイガーから練習用のパターをもらってメンタルを鍛えていたとか。

もとい。

多くのツアープロも、パットイズマネーということは深く強く認識している。上田桃子が去年ブレイクしたのも、スポット参戦した米ツアーでパッティングの大切さを痛感してから。

他方で、最も調子と心の状態に左右されやすいのもまた、パッティングなのだ。
従って「年間を通して誰よりもパッティングが正確なタイガー」が世界一のプレイヤーになのは当たり前、とも言える。

ちなみに検事の師匠は、タイガーのすごさを「ライン読み」と言っていた。
言い得て妙、狙いが正確だからこそ、そこに鋼の心で打っていけるタイガーはこれだけの成績を残しているとも言える。
そんなタイガーは1回もパターを変えていない。


無論タイガーも、他のパターをテストすることはあるらしい。結果、フィーリングによりマッチする逸品に出会うこともあったようだ。

しかし、それでもタイガーはパターを変えない。
なぜなら、

「最終日、最終組、勝負の場面でメジャーをいくつも一緒に勝ってきたエースパターがバッグに無いことの方が、フィーリングが良いパターがバッグに入っていることのメリットよりも大きいから」

だと言う。


パッティングは自分への信頼であるとタイガーは言う。自分をどれだけ信じることができるかだ、と。

パターの柔らかく軽いタッチでも、1年に1回はタイガーはフェースのミーリングを整える。いつも芯でヒットするため、フェース面が削れてくるからだ。

それほどの練習を重ね、一つの運命的な道具に出会い、世界一のプレイヤーとなる。
タイガー、そしてゴルフはなんと興味深いスポーツか。

今年、タイガーに対して人種差別的な発言があったとされた。
メディアは盛り上がり、タイガーのコメントをもらいに殺到したが、タイガーは「彼女がそういう意図で発言したんじゃないことはわかっているし、みんな騒ぎすぎだよ」と大人の対応。
とかく人種問題には敏感な海外のスポーツ界(特にアメリカ)にあって、ここまで余裕のある男らしさがあるプレイヤーはそういない。自分を批判してきた人間をも許容し、受け入れる大きさがこの男にはある。

精神的に大人な、そして技術的に世界を極めた、そういうプレイヤーがタイガーなのだ。

そんなタイガーがどのような美しいプレーをするか、今年も、マスターズの季節がやってくる。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うんちくさん。
ティゲールウズオの強さは半端ないですね。


しかしながら、
”食べすぎ”はコメントをカキコ出来ないので、こちらにさせて頂きます。

お勧め店。

一味禅。
谷町六丁目にあるお店です。
会社の先輩に連れて行ってもらったのが始まりです。
あの丼ぶりは、絶句です。
ぜひ、海鮮丼のオーダーを。


丼続きで、
もう一つ。
”ペリーのいくら丼”
こちらは、いわずと知れた有名店。
いくらの硬さが選べるという、
前代未聞の感覚は、
是非お試しあれ!!

ウンチク検事 さんのコメント...

先生、、、

両方とも初見ですm(_)m
さすが、元たこ焼き王国王子。。。

チェックします!