2008年6月23日月曜日

iPhone

[NY / UNCHiKU P / Unchiku Times]

2008年6月10日。
ソフトバンクモバイル株式会社とアップルは、iPhone 3Gを7月11日より日本で発売することを発表した。

元々アメリカで大きな商業的成功を収めたiPhone。W-CDMA方式を採用した世界各国に対応したバージョン(すなわち3G)がいつ発売されるのか、ということはすべてのアップル・ウォッチャーにとってここ数年の関心事であった。

更に、日本でiPhoneが発売された場合、キャリア(通信会社)がどこになるのか、ということも非常に興味を持って語られていた。

元々、日本の携帯電話をとりまく環境は、その端末の販売方法、端末価格、通信方法、通信価格、参入条件(総務省の許可)など非常に「個性的」なものとなっていた。

古くはH通信が大騒ぎを起こしたように「携帯電話端末を売ると儲かる」という環境だった。それが「携帯電話は作っても儲からない」「売ってもあまり儲からない」という状況になり、ドコモでいうところの905シリーズを迎えて総務省からダメだしがされ、適正な開発価格を反映した端末価格を、という呼び声とともに
端末価格の沸騰を迎えた。

ここに、日本の携帯市場は
「世界一高くて高機能な端末を、世界一高い利用料を支払って使う」
という、一種異様な様相を呈している。

こんななか、iPhoneがまさに「黒船」として日本を襲うのが、7月11日だ。

iPhoneは元々、一部Appleユーザからも不評な料金体系になっており、アメリカではAT&TとApple Inc.の二重取りとも思える部分があるなど、あまりスマートとは言えない「事業的な」スタートを切った(無論、この点はある程度解消されている)。

要は、Apple自身が通信会社としてお金をとっていたので(日本で言えば松下やNECが通信料を取っているのと同じ)、このようなモデルからすると日本の料金体系にはあてはまらないことから、当初より日本での成功を危ぶむ声があったのも事実。

しかし、他方でDoCoMo首脳陣が「それでも、iPhoneは欲しい」と正式な会見で発言するほど、その「商品」としての魅力は優れていた。商業的には完璧なスタートを切った商品と言えるだろう。

その理由は単純で、
「世界一使いやすくて高機能な携帯を、お求めやすい価格で」
という商品コンセプトにある。

ソフトバンクモバイルは23日、7月11日に発売するiPhoneの価格を発表した。

8GBモデルが実質約2万3000円、16GBモデルが実質3万5000円となる。
(価格は同社の直営店で新規に契約し、分割払いと特別割引を組み合わせた場合。機種変の値段は未定)

この値段で、まず、iPod Touchが買えるかを検討してみよう。
現在タッチの価格は
8GB 36,800yen
16GB 48,800yen
32GB 59.800yen (それぞれApple Online Store調べ)
と3つの選択肢。

わかるだろうか。それぞれ同タイプのtouchより、、、1万円以上安い!

このお求めやすい価格の端末が、衝撃の機能を有している。

例えば、、、

(1)W-CDMA方式
 この方式に対応したため、日本国内の通話・通信が可能になり、3.6Mbsのハイスピードネットワークを利用できる(HSDPA)。

(2)テンキー入力
 Touchユーザだと少し心配になったはずの文字入力。今回は我々の携帯電話と同じように「テンキー入力」ができるようになっている。従って、押しにくさもクソもなく、「愛」なら「1+11+変換」という入力方式が可能になっている。これでメール作成にも違和感ゼロ。ちなみにキーボード入力も当然残っているようである。

(3)フルブラウザWeb閲覧
 どうやらSoftbankの提供する定額6000円/月のサービスへの加入が義務のようで、フルブラウザ閲覧がやりたい放題。しかも上記(1)の通りスイスイ通信が可能なので、もはやPCが要らなくなる日も近い!?

(4)GPS
 GPS機能が標準搭載、グーグルマップで自分のいる位置や目的地を確認可能。

(5)カメラ
 2.0Mのカメラあり。

(6)iPhoneアプリ
 天気、株価、カレンダー、時計などがリアルタイムに変化。

(7)Mobile me(注)
 これは便利。自分のPCとリンクさせることができるため、PCに置いてあるWordやExcel文書などを確認できてしまう。

(8)開発ツール
 iPhone上で動くさまざまなアプリを作成するツールがAppleから無償で配られているため、世の中のマニアや凄腕たちが考えもしなかったソフトをどんどん開発してくるだろう。

(注)
アップルやサードパーティ各社がガツガツ作成してくるiPhone用アプリを、適宜ダウンロード(有料)して使うことができる。Mobile meはこのアプリケーションの中でアメリカで一番売れているソフト(Apple社製のため、最初から日本市場へも投入の予定)。

 と、まあ盛りだくさん。

外出先の香妃園でWebがみたくてうずうずしてしまうアナタにはこれらの機能はフルでお役立ちだろう。

検事は当然購入予定だが、機種変(MNP利用)はあまり考えていない。

「iPodをもう1台買う感覚で」

新規購入しようと思っている。

らびちゃんも同じようだが、先生は機種変を視野に入れている様子。

ちなみに画面の裏側はTouchと異なりカーボンになっており、16GBモデルでは白が選択肢に入ってくる。検事は断言する。先生はこれを買う、と。

ちなみにネガティヴ情報をお伝えするとすれば、厚さが1センチを上回る結構な分厚さになるということ。ただ、日本のケータイはほとんど折りたたみのため、折ると2センチ近くなる機種も多い。それから考えればだいぶ薄いといえる。

というわけで、みなさん、「買い」である。

付与されるメールアドレスは、例えば「unchiku@i.softbank.jp」。使える。

ちなみにAppleのサイト曰く、販売条件はまだ発表されていないがSoftbankのお店に行って予約した方が早い可能性がある。検事はApple Storeで売ってくれるかと思って楽しみにしていたので少し寂しいが。

というわけであと1ヶ月を切ったiPhone登場。とりあえず、予約や!!!!
(香港支部へ。香港でも7月11日発売である)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

検事。私は買いますよ。
ただ予約はまだしていないので、当日購入できるかは分かりませんが、とりあえず話題の最先端にいたいので♪
使い方が分からないと思うので、レクチャーよろしく。