検事が大好きなプレイヤーの一人、パドレイグ・ハリントン。
去年までタイガーがずっと参戦していたダンロップフェニックスに昨年参加し、プレーオフでそのタイガーを破って三連覇を阻止した男、それがハリントンである。彼はその後、今年の第136回全英オープン(カーヌスティ)で悲願のメジャー初制覇を遂げるが、
バンデベルデの悲劇
の再現かと思うような18番のOBを未だに覚えている人も多いと思う。さて、ハリントンは実に良いプレイヤーである。
彼が好きな理由は色々あるが(ちなみにスイングはあんまり好きではない。なんか固そうなスイングをしている)、最大の理由は彼がジェントルメーンであること(ちなみに彼はアイルランドの人なのだが、会計士の資格を持っているインテリでもある)。
そんな彼は2000年、アテスト(プレー終了後、プロも自分でスコアカードにスコアを記入して同伴プレイヤーにそれを確認して貰うのである。ざっくりこれをアテストという)のサインをミスった(同伴競技者がきちんと書かなかったらしい?)という理由でコース新で回ったラウンドを取り消され、最終日5打差の首位でスタートする所で失格を告げられた。
この時の対応が検事の心に刺さった。
彼はこんなくだらない違反について、しかも後日突然取り消されるという酷な仕打ちを受けても、全く不平不満を言わず、「私はルールを守るゴルファーでありたい」といって謝罪したのだ。
検事は勿論、デカや裁判官、ドンに至るまでみんな共通する「アスリート好き」。
この対応は我々の心を揺さぶる。
更に、パンチョさんばりにデータの話をすると、彼は「タイガーと一緒に回るといつもよりスコアが良い、世界で唯一のプロゴルファー」である。こんな強い心もまた検事の心を揺さぶる。
今年もハリントンはダンロップに来るが(タイガーは飽きちゃったらしく来ない)、彼のじぇんとるな振る舞いも要チェキである。
ちなみに。
ウンチク検事らしくうんちくを一つ入れておこう。
彼はウィルソンの契約選手(今はちょっと珍しい。上原彩子が日本だと一番活躍している。ちなみに上原彩子は諸見里しのぶと同じ高校、おかやま山陽高校出身である)なのだが、ウィルソンといえば過去には世界最高のクラブメーカーの一つであった(未だに高値で取引されるL字パターもある)。
そんなウィルソンで世界で最初に作られたクラブ、それが「サンドウェッジ」である。
この人、ジーン・サラゼン(プロゴルファー初のキャリアグランドスラム達成者。第2回マスターズの勝者でもある)が、バンカーから上手く脱出するために「バウンス」を付けたウェッジを当時の契約メーカーであったウィルソンとともに作った。これを彼が「サンドウェッジ」と名付けたのである。
・・・またバウンスの話が出てしまった。
仕方ない、バウンスについてまた近々きちんと捜査報告することにする。
追伸
近々、友人の麻雀検事とキンニク検事が特捜部を作るためにブログを始めるとの噂がある。
期待して待ちたい。
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